- のぼり印刷に欠かせない
自社製造の「版」
- スクリーン印刷では、印刷デザインの土台となる「版」が必要です。版は言い換えれば、デザインが描かれた大きなハンコ。スクリーン印刷は版にインクをつけて、生地に転写します。
- 光る職人の版づくり作業
- 版をつくる際、まずは紗(しゃ)と呼ばれるスクリーンをアルミの枠に張ります。紗とはとっても細かい網目のスクリーンメッシュのこと。網戸をイメージしたらわかりやすいですが、比較にならないほど細かい網目です。紗の材質はポリエステルやステンレス。
- 付着しているホコリなどを取り除いた後、感光性乳剤をコーティングします。紫外線の照明に照らされたやや黄色がかった部屋で、黒いバケツに入った乳剤を感光乳剤塗布機を使って、むらなく塗りつけていきます。均一な塗布が大事なので、スタッフも目が離せません。塗り終えた版は、暗室で乾燥させ、最新式のDLEのダイレクト製版機に送られます。
- 製版スピードの早さが超短納期を生む
- 「スマイルでは少量多品種に対応できるように、版替えが早いです」と、社長の江見昌修。版は版専門業者に外注するのが当たり前だった時代から、スマイルはずっと版の自社生産にこだわり続けており、版づくりのスピードは、のぼりや幕などの超短納期を支える上で、重要なのです。